眉墨流限界就活メソッド
to エーオーさん
遅くなってすみません。
まさかひと月も経っているなんて!!
もう師走ですがお風邪など召されておられませんか。
疾風怒濤の病弱キャラとしてゼミに君臨しておられたので心配です。
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ままならねえな、と思うことばかりが続く人生です。
気がついたら私の世界は生きづらいこと山のごとしで、「フツーでありながら個性を見せろ」だなんて高次元のボケかまされてこちとら突っ込みきれねえよと暮れのお笑い番組を見ながら舌打ちをしました。
ままならず無茶ぶりばっかりかましてくるナウなジャパンの中で、今年最もパンチがあったのは就活です。
この時期になると、講義中にすでに真っ黒喪服スーツに身を包んだ就活生を見かけます。
のっぺりした光沢のないリクルートスーツを眺めていると、あの葬列のような陰気なやる気が充満した合同企業説明会を思い出して胃がきゅうっと締め付けられ、なんだか口のなかが酸っぱくなります。
何をかくそう、この眉墨自身が就職活動という自らの未来の片方を埋葬する儀式を前に、首をくくり切腹を試みた就活弱者だったからです。
というわけで今回は、迫り来る社会の圧に飲み込まれ押し潰されそうな去年の私のために、「眉墨流限界就活メソッド」をまとめていきたいと思います。
ほぼほぼ精神論であり、テクニックとかは全くないのでギミックで姑息なごまかしが効く程度の平凡凡様は早々に大手新規労働者斡旋所様のホームページでも見ていただくことをおすすめします。
本メソッドは、どう努力しても属する社会から浮いてしまい、「逆に私は何かの天才なのでは!?」と一度でも勘違いしたことのある、集団生活不適合者向けの、トライアンドエラー前提の限界メソッドだからです。
もっと詳しく本メソッド向きの人間の特徴をあげますと、
・集団生活がストレス
・偏差値は真ん中以上くらいの大学
・「もっと私に合わせろよ社会」と思ったことがある
・就活について熱く語ってる人を見ると引いてしまう
・不定期で突然うつ状態になる
・特にいきたい会社や業界がない
以上ざっくり6点に当てはまる方に向いてます。
眉墨流就活メソッドは、「さめた就活」を目指しています。
就活よりもとにかく生きていくのに必死なみなさんのために、眉墨流限界就活メソッドはあるのです。
今回の記事はざっくり黛流就活メソッドの目次。
就活するにあたってみんなが必要だと思い込んで苦戦する不要な努力の紹介と、限界就活の手順です。
もし反響があれば以降何度か就活関連記事を書こうと思います。
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眉墨流・限界就活メソッド
◎就活のために必要のないこと~準備編~
大抵マジで無駄です。
大手企業や急成長中のベンチャー(最近ではサイバーエージェント)では、ES受付開始の3月1日より以前に行われている学生向けインターンに参加した学生しか通さないという暗黙のルールのようなものがあります。
サイバーエージェントは先日、2020年からの入社の条件として自社のインターンに参加していた者、という規約を設けることを公に発表しました。
もちろん、参加したからといって必ずその企業に受かるとは限りませんし、特に熱望する業界や企業のない限界就活生にとって力を振り絞って未来に希望を抱いている学生の中へ身を投じて辛くなってまで参加する意味はありません。
インターンに参加して有利になるのは、せいぜいインターン先の企業だけであって他では特に通用しないと思いましょう。
・講習会
本当に無意味。
面接の入室の仕方とか自己分析のやり方とかを講義形式で偉そうなおじさんが一方的に捲し立ててくるだけ。
ググれば面接の所作は出てくるし、自己分析も就活やってくなかで自然に出来上がり固まってくるものだし、就活のおおまかなスケジュールなんかも別になんの規約も無いので、3月1日から二週間の間はES出しまくらなきゃな、来期は忙しくなるなあ、くらいに思っておけば大丈夫です。
経団連に所属している企業は規定で表向きは3月1日からしか募集してはいけないので、なんとなく他の中小も合わせてますが、ベンチャーはおかまいなしに年内にでも内定出してます。(形は内々定だけどオファー通知書という書類をもらえるかどうかだからあんまり変わらない。内々定は内定)
・大型説明会
企業の変革や業務内容はHPでなんとなくわかるし、説明会に参加したところでESは免除されないし、一番知りたい会社の雰囲気はわからないし。
ただただエントリー(仮)させられて各企業の説明会へのお誘いメールがガンガン来るようになるだけです。
それだけのために各ブース15分冷たいパイプ椅子に座り、スーツ来て幕張メッセうろつくのはかなり辛い。
一人で参戦した眉墨は人混みと若者の多さと臭いに気分が悪くなり、一時間ほどで帰ってきて下り電車のホームで貧血を起こしました。得たものは企業からの大量のマイページ作成の催促メールだけ。おうちに居てもできた。
ただ、就活始めた気になれるんで、高い交通費払って気分に浸りたければおすすめ。
・OB訪問
人脈がなかったからできなかったけど、正直OBがいたからといって大手には通用しないからただ社会人とのお茶会になるよ。
企業の内実を知るには有効だけど(面接の内容とか給与のこととか)、人事でなければあんまり有効な人脈とは言えないかなぁ。審査するのその人じゃないからね。
◎眉墨流限界就活メソッドの手順
1、心得
・流されるな!惑うな!
就活は企業と自分の一対一の話なので、周囲を気にする必要は全くありません。
「これはウチらの問題だから入ってこないで!!!」という姿勢が大事です。
・就活に決まった方法はない
就職するためのあれやこれやの流れのことを就活と呼ぶのであり、これやれば必ず通る!ような魔法のマナーややり方はありません。
企業に要請された物を提出し、呼び出されれば応じ、淡々とやることやるだけです。
・病んだらやめていい
新卒ブランドは確かに強い効力を持っているので、人生一度めの就職をするならいい時期です。
しかし、3月解禁・6月内定解禁といえど、募集自体は一年中していますし(新卒枠であれば1月から数えて丸1年)、嫌になったら休んでも全く問題ありません。
仕事に向いてるかどうかは働かなければわからないことですが、就活に向いてないと感じたなら他の生き方を探してみるのもよいと思います。NGOとかね。
とにかく気楽にやりましょう!でないと切腹未遂で措置入院の危機になるぞい!
2、自己分析やらなんやら(3月~満足するまで)
自己分析って結局なんだったんだ?と終わった今でも思ってます。
要は、面接した際に「私ってこういう人なんですよ」と誰も自分を紹介してくれないから自分である程度できるようになっとこう、というものだと思います。
例えば、あなたの友達があなたを他のひとに紹介するとき。なんとかあなたを魅力的な人間に思わせるために、友達はどんなエピソードを話すでしょうか?
いくつかエピソードをもっておいて、さらに文章としてWordなどにまとめて3つほどストックしておくとESにコピペできて便利です。
3、就活サイトに登録しておく(~3月。今からでも。気が向いたときに!)
ほとんどの企業のエントリーは、リクルートなどの大手ウェブサイトを通して、
仮エントリー→企業から直接マイページ開設の依頼が届く→履歴書のようなものを入力させられる
という流れで行われます。
就活用のウェブサイトを通さない求人は、「就活エージェント」という仲介サービスを通している場合が多いので、そちらにもいくつか登録しておくと便利です。
個人的に推しは、キャリタス就活エージェントです。
エージェントは面談を通して効果的な履歴書の文面を考えてくれたり、自己PRをブラッシュアップしてくれます。
さらにはあなたの希望に合いそうな企業を紹介してくれ、いくつか選ぶと面接の日程までセッティングしてくれます!
私は「ホワイト!!!とにかく転勤の無いド・ホワイトで!!!お給料が良いところ!!!あとできれば規模が大きいところ」と主張したところ、ものすごく優良な企業を紹介してもらえました。カッコつけないのがポイントです。
面接の直前には対策までしてくれる(努力家大好きな企業だから頑張りエピソードが聞きます、とか)のに、なんと利用無料。
就活のための秘書のようなものです。使わない手はない。
4、あとは面接だけ
言われるがまま流れに沿っていけ。
以上が眉墨流限界就活メソッドです!あら簡単!どうして周りがあんなお祭りみたいになってたのかわからないわ!!!
とにかくみんな、ご自愛を忘れずゆるく行きましょう。
生存戦略!!!!